八幡大江神社(読み)はちまんおおえじんじや

日本歴史地名大系 「八幡大江神社」の解説

八幡大江神社
はちまんおおえじんじや

[現在地名]中津市中津 萱津町

新博多しんはかた町から南へ三〇〇メートルほどの所に鎮座する。通称大江八幡宮祭神は応神天皇・仁徳天皇・菟道皇子。旧郷社。縁起では天平一二年(七四〇)宇佐宮に施封された一〇郷のなかに大家おおえ郷があり、天平勝宝年間(七四九―七五七)託宣によって郷ごとに八幡宮が勧請され、大家郷の宮は萱津かやづ八幡宮と称した。「豊前志」に「当今の大江社地は往古とは甚く革りて狭く成れる由なり。然るは当年そのかみ中津城も築かず、金谷堤も無かりし以前は、大家川、社前を流れ、丸山今の城地より、片端・殿町・新魚町の辺を懸けて呼びし惣名なりき、社後にありて、松杉など神々しく立ちて、甚美き宮地なりし(中略)今、萱津村の東に扇池とて御手洗あるも、素より宮の境内なりし故なり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android