落合郷
おちあいごう
旧春部郡に属し、史料にみえる落合・蓮花(華)寺・西牧(現春日村)、宇福寺(現西春町)などの地名から、青木川・五条川の合流点にあたる落合付近より下流域一帯と推定される。建保年間(一二一三―一九)の落合郷検注帳案(妙興寺文書)に「落合郷 田十町九段 畠三十三丁四段小 見作二十二丁三反六十歩 神畠四町 新宮一丁 寺地三町七反 絹在家二十五宇」とある。当郷にかかわるものと推定されるおちあい内検注文(真福寺本「和名抄」裏文書)によれば、正嘉元年(一二五七)「ちとう御ミやの田」に対して内検が実施され、田八町一反小一八歩が八町四反二〇歩に、その桑代一四両が一六両に改められている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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