葛城神道(読み)カツラギシントウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葛城神道」の意味・わかりやすい解説

葛城神道
かつらぎしんとう

江戸時代中期の真言宗の僧慈雲尊者飲光 (おんこう) が,天明6 (1786) 年河内国葛城山麓の真言律宗高貴寺で創唱した神道。『古事記』『日本書紀』を基本教典とし,密教の理によって神道を説く。赤心と君臣大義を神道の奥義とし,夫婦朋友の道を説く儒教を退ける。慈雲所伝の神道の意から雲伝神道ともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の葛城神道の言及

【慈雲】より

…また神道に関する所説があり,彼が唱えた神道は〈雲伝神道〉といわれている。慈雲所伝の神道という意味で,居所にちなんで〈葛城神道〉ともよばれる。同時代の本居宣長の復古神道に対して,密教を背景とした仏家神道の特色がある。…

※「葛城神道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む