葦の仮寝(読み)アシノカリネ

デジタル大辞泉 「葦の仮寝」の意味・読み・例文・類語

あし‐の‐かりね【×葦の仮寝】

《「葦を刈る」の「刈る」を「仮寝」の「仮」に言い掛けたもの》かりそめに寝ること。仮寝。
夏刈なつがりの―もあはれなり玉江の月のあけがたの空」〈新古今羇旅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葦の仮寝」の意味・読み・例文・類語

あし【葦】 の 仮寝(かりね)

  1. ( 葦は刈るところから、「刈り」と「仮」とを言いかけたもの ) かりそめに一夜を過ごすこと。仮寝。仮初伏(かりそめぶし)
    1. [初出の実例]「難波江のあしのかりねの一よゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき〈皇嘉門院別当〉」(出典:千載和歌集(1187)恋三・八〇七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android