葦の穂綿(読み)アシノホワタ

デジタル大辞泉 「葦の穂綿」の意味・読み・例文・類語

あし‐の‐ほわた【×葦の穂綿】

の穂の、綿のように見える細毛。綿の代用にした。 秋》
「子ばかりのふとんに―かな/宗鑑」〈おらが春

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精選版 日本国語大辞典 「葦の穂綿」の意味・読み・例文・類語

あし【葦】 の=穂綿(ほわた)[=穂(ほ)の綿(わた)

  1. 葦の穂の細毛がほおけたものを、綿のように摘んだもの。また、それを衣服に入れて綿の代用にしたもの。葦絮(あしわた)。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「芦 水辺也。〈略〉芦の穂綿(ホワタ)も秋なり」(出典俳諧・御傘(1651)七)
    2. 「子ばかりの蒲団に蘆の穂綿哉〈宗鑑〉」(出典:俳諧・おらが春(1819))

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