葦原国(読み)あしはらのくに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葦原国」の意味・わかりやすい解説

葦原国
あしはらのくに

神話に基づく日本国土の呼称で、アシ(葦)の生い茂る原の意。『古事記』『日本書紀』では「葦原中国(あしはらのなかつくに)」とみえ、天上界の「高天原(たかまがはら)」、地下の「黄泉国(よみのくに)」に対する中央の世界、つまり人間界をさすが、高天原からみて、海辺にアシの繁茂するいまだ開けない(これから開き、治めるべき)土地と考えられている。なお、「(豊(とよ))葦原瑞穂(みずほ)の国」ともいうが、「豊」は豊か、「瑞(水)穂」はみずみずしく実る稲の穂の意の美称

[藁科勝之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む