葷粥(読み)くんいく(その他表記)Hun-zhou; Hun-chou

精選版 日本国語大辞典 「葷粥」の意味・読み・例文・類語

くん‐いく【葷粥・獯鬻・薫育】

  1. 〘 名詞 〙 古代中国の北辺にいた蛮族。殷、周代の犬戎(けんじゅう)や戦国時代以後の匈奴と同一種族という説もあるが明らかではない。〔史記‐五帝紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葷粥」の意味・わかりやすい解説

葷粥
くんいく
Hun-zhou; Hun-chou

中国,古代に北西辺に住んでいた部族。『史記』では匈奴の祖としている。薫粥,薫くん,薫育,くん粥,くん鬻などとも表わす。『孟子』に,周の祖である古公亶父 (ここうたんぽ) がくん鬻に仕えたとあるので,これによれば代に強大な部族であったろうと考えられる。古典金文にみられる混夷,くんくんであるとする説があるが,確認できない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android