蒼社川(読み)そうじやがわ

日本歴史地名大系 「蒼社川」の解説

蒼社川
そうじやがわ

今治市の中央を北流する川。水源越智おち玉川たまがわ町の白潰しらつえ(標高一一五六メートル)の北部七五〇メートル付近から発し、東三方ひがしさんぽうもり(一二三二・七メートル)を水源とする長さ一三キロの木地きじ川、大野おおの川・谷山たにやま川等一〇余の支流を合わせてひうち灘に注ぐ。全長一九・四キロと短いが、流域面積高縄たかなわ半島のほぼ全域を含んで一〇二・八平方キロ。上流玉川町の降水量が多いため水量は豊かで、とくに市内沖積地の良質の伏流水は、今治綿業発達の大きい立地因子となった。主要取水堰は二〇あり、今治平野灌漑用水もまたほとんど蒼社川に頼っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android