蓮浦村(読み)はすがうらむら

日本歴史地名大系 「蓮浦村」の解説

蓮浦村
はすがうらむら

[現在地名]金津町はすうら坂口さかぐち

北陸街道に近接し、北潟きたがた湖東岸にある。蔵崎の渡を越えれば対岸北方きたがた(現芦原町)に至る。室町中期以前と思われる河口庄御検注郷々仏神田注文(神宮寺文書)荒居あらい郷山荒居田地として「蓮浦堂田 大 同春日二季御祭田 一反三百歩 同社御節句田 一反 同社御油田 小」と記される。文明五年(一四七三)の伊勢貞宗の朝倉孝景宛感状(「朝倉家記」所収)によれば、同年八月八日細呂宜ほそろぎ郷で大合戦が行われ、「敵城光塚・蓮浦両所攻落」とみえる。

なお「能因歌枕」の加賀国の名所のうちに「はちすの浦」があり、次のような歌があるが、「帰鴈記」などは当地にあてる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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