日本大百科全書(ニッポニカ) 「蔚山湾」の意味・わかりやすい解説 蔚山湾うるさんわん / ウルサンマン 韓国(大韓民国)南東端の日本海に接した湾。湾口の幅が約2キロメートル、水深が深く(10~15メートル)、巨船の出入りが可能である。東岸に方魚津(ほうぎょしん/バンウォチン)、西岸に長生浦という漁港があり、長生浦は捕鯨の根拠地であったが、最近は衰退した。北岸には工業都市に成長した蔚山が控え、貨物船の出入りが多い。蔚山湾へ流れ込む太和江は周辺の工業地帯に工業用水を供給する。ここから慶州(けいしゅう/キョンジュ)を挟み迎日(げいにち/ヨンイル)湾に至る兄山江地溝帯が延びている。[森 聖雨] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例