蔵之内村
くらのうちむら
[現在地名]羽曳野市蔵之内・羽曳が丘五―八丁目など
西浦村の南にある。現在は羽曳が丘ニュータウンが西部に広がる。弥生時代の蔵之内遺跡がある。地名は飛鳥時代、渡来系の西文氏の同族蔵氏の本拠地であったことによると伝える。いま農林技術センターと羽曳が丘七丁目との間の谷間に戸刈池があるが、「日本書紀」推古天皇一五年条の、大和・山背・河内に池・溝を設けて屯倉を置いたとあるなかに戸苅池もあげられる。また「日本霊異記」中巻一九話にみえる利苅村主との関係も考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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