薄寂(読み)うそさびしい

精選版 日本国語大辞典 「薄寂」の意味・読み・例文・類語

うそ‐さびし・い【薄寂】

〘形口〙 うそさびし 〘形シク〙 (「うそ」は接頭語) なんとなくさびしい。どことなくさびしい。うすさびしい。うすらさびしい。
※俳諧・紅梅千句(1655)七「まねもならぬよ律宗の法〈政信〉 槇尾の山はとりわきうそさびし〈正章〉」
うそさびし‐げ
〘形動〙
うそさびし‐さ
〘名〙

うすら‐さびし・い【薄寂】

〘形口〙 うすらさびし 〘形シク〙 どことなくさびしい感じである。うすさびしい。うそさびしい。
われから(1896)〈樋口一葉〉四「茫然(ぼんやり)と立ちて眺め入りし風情(ふぜい)、うすら淋(サビ)しき様に物おもはしげにて」

うす‐さびし・い【薄寂】

〘形口〙 うすさびし 〘形シク〙 なんとなくさびしい。どことなくさびしい感じである。うすらさびしい。うそさびしい。
蝴蝶(1889)〈山田美妙〉三「人を嘲けるか、冷淡に戸の隙間をすりぬけて肌膚を薄淋しく嘗める山風

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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