薜蘿(読み)へいら

精選版 日本国語大辞典 「薜蘿」の意味・読み・例文・類語

へい‐ら【薜蘿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (まさき)の葛(かずら)と、蔦葛(つたかずら)。ふじかずら。
    1. [初出の実例]「飛文山木地、命爵薜蘿中」(出典:懐風藻(751)遊吉野〈藤原史〉)
    2. [その他の文献]〔盧綸‐偶宿山中憶暢当詩〕
  3. ( 「楚辞‐九歌・山鬼」の「若有人兮山之阿、被薜茘兮帯女蘿」による ) で織った布。粗末な服。特に、隠者の服。転じて、隠者の住居。
    1. [初出の実例]「二十四口之薜蘿。開四日八座之講説」(出典江都督納言願文集(平安後)三・殿下御八講願文)
    2. [その他の文献]〔謝霊運‐従斤竹澗越嶺渓行詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「薜蘿」の解説

薜蘿 (ツタ)

学名Parthenocissus tricuspidata
植物ブドウ科の落葉つる性植物,園芸植物

薜蘿 (ツタカズラ)

植物。蔓性植物の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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