薩摩暦(読み)さつまごよみ

精選版 日本国語大辞典 「薩摩暦」の意味・読み・例文・類語

さつま‐ごよみ【薩摩暦】

〘名〙 江戸時代安永一七七二‐八一)頃から薩摩藩領主および重役に頒布した仮名暦。幕府天文方より特例を認められたもので、他の暦にはない独特の暦法を持つ。薩州暦(さっしゅうれき)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「薩摩暦」の意味・読み・例文・類語

さつま‐ごよみ【×薩摩暦】

江戸時代、薩摩藩で特に暦編集の役人を置いて作らせ、領内だけに用いられた暦。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の薩摩暦の言及

【暦】より

…諏訪(すわ)暦とも呼ばれる。
[薩摩暦]
 島津藩の藩内だけで頒布された暦で,貞享改暦以後も遠隔の地で原稿がまにあわないということでとくに許可されて自国の暦官によって作られた。もちろん暦法は天文方と同じものを用いたが,迷信的暦注がとくに多いということくらいが特色であった。…

※「薩摩暦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android