薫蒸剤(読み)くんじょうざい

百科事典マイペディア 「薫蒸剤」の意味・わかりやすい解説

薫蒸剤【くんじょうざい】

ガス状態で殺虫・殺菌効果を示す薬剤倉庫厨房(ちゅうぼう),浄化槽など密閉度の高い室や空間につるし,徐々に気化させることによって害虫類の駆除に用いる。長期間有効なのが特徴。臭化メチル殺虫剤として,酸化エチレンは殺虫・殺菌剤として使われる。そのほか,リン化アルミニウムクロルピクリンDDVP,カーバム剤などがある。薫蒸ガスは有毒で,取り扱うためには薫蒸作業主任者の資格が必要である。

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世界大百科事典(旧版)内の薫蒸剤の言及

【薫蒸】より

…主として貯蔵穀物ならびに製品に繁殖する貯穀害虫類の駆除に使われるが,果実,葉タバコ,木材の害虫駆除,穀物,香辛料の殺菌,土壌消毒などにも使われる。倉庫内に投薬された薫蒸剤は徐々に気化してガスとなり,ガスは倉庫内にしだいに拡散し,倉庫全体に広がる。ガス濃度が高まると,ガスは穀物の狭い間隙(かんげき)中に浸透していくが,浸透したガスの一部は穀物の表面に収着されてしまい,残りがより深く浸透していく。…

※「薫蒸剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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