デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤井小三郎」の解説
藤井小三郎(2代) ふじい-こさぶろう
初代につづき寛保-宝暦(1741-64)のころ大坂の豊竹(とよたけ)座の女方人形遣いの名手として藤井小八郎とともに活躍した。明和2年以後の活動は不明。
…34年人形に三人遣いが考案され,人形浄瑠璃の写実的傾向はいっそう強まり,特に竹本座の人形遣い吉田文三郎は人形が〈生きて働く〉と絶賛され,彼の考案した演出,衣装などは,現在まで文楽,歌舞伎の舞台に生き続けている。文三郎が立役(男性)を得意としたのに対し,豊竹座の藤井小三郎,小八郎は名女形遣いと謳われた。この人形の芸風の違いは,太夫の曲風とも関係する。…
※「藤井小三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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