藤井小八郎(読み)ふじい こはちろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤井小八郎」の解説

藤井小八郎 ふじい-こはちろう

?-? 江戸時代中期の人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い
享保(きょうほう)末年から宝暦(1751-64)にかけて大坂豊竹(とよたけ)座につとめ,女方人形遣いの名手として2代藤井小三郎とともに活躍した。小三郎の弟ともいう。「和田合戦女舞鶴」の主人公板額(はんがく)をそれまでの2倍の大きさの人形をつかって好評を博した。宝暦9年江戸へうつり,14年引退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藤井小八郎の言及

【人形浄瑠璃】より

…劇と語り物の接点に立つ舞台芸術。その最も円熟した形態が,現在文楽と呼ばれる,義太夫節浄瑠璃に合わせて,三人遣いの人形が操られるものである。なお,音楽史の側面は〈義太夫節〉の項目を,また歌舞伎への影響については〈歌舞伎〉の項目のうち[人形浄瑠璃との交流]を参照されたい。
【人形浄瑠璃の歴史】

[成立]
 浄瑠璃は,三河国矢矧(やはぎ)の長者の娘浄瑠璃姫と牛若丸の恋物語で,《十二段草子》とも呼ばれ,中世後期から近世初期に多くの絵巻や草子に書き留められたが,本来は三河の巫女たちによって語られた女主人公をめぐる鳳来寺峰の薬師の霊験譚であったといわれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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