藤切台(読み)ふじきりだい

日本歴史地名大系 「藤切台」の解説

藤切台
ふじきりだい

[現在地名]能代市朴瀬字藤切台

東雲しののめ台地の北部、十二ヵ村野じゆうにヵそんの国見くにみ山に挟まれ、北に石川いしかわ(現山本郡峰浜村)がある。平坦な台地で藩政期に草飼地として利用された。明和四年(一七六七)の入会方限覚書(見上家文書)に「藤切台境之儀ハ北ハ能代街道限り、東ハ石川境中道限り、南ハ国見より能代道牛ノ首戸ノ上迄、西ハ比山道下向沢端より東ノ方、七ケ村入会之場所ニ御座候」とある。七ヵ村とは小手萩こてはぎ村・稲子沢いなこざわ村・内荒巻うちあらまき(現山本郡峰浜村)外荒巻そとあらまき村・比八田ひはた村・久喜沢くきさわ村・朴瀬ほのきせ村で、文化一四年(一八一七)の地元村書上(見上家文書)によると稲子沢・内荒巻・久喜沢・朴瀬の四ヵ村が地元村、他は草飼のための入会であった。入会地の設定は正徳三年(一七一三)にあるらしく(「藤切台杉沢大野此度御検使様願申上候ニ付親郷より御吟味答書控へ」見上家文書)、明和四年の覚書は再確認のためであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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