藤原輔子(読み)ふじわらの ほし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原輔子」の解説

藤原輔子 ふじわらの-ほし

?-? 平安時代後期の女官
藤原邦綱の3女。母は藤原公俊の娘。平重衡(しげひら)の妻で,安徳天皇乳母。従三位,典侍元暦(げんりゃく)2年(1185)壇ノ浦戦いで源氏方に捕らえられ,京都にもどって醍醐(だいご)に隠棲奈良へ護送される夫と再会し,夫が処刑されたのち建礼門院のもとで余生をおくった。名は「すけこ」ともよむ。

藤原輔子 ふじわらの-すけこ

ふじわらの-ほし

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「藤原輔子」の解説

藤原輔子

生年生没年不詳
平安末期,安徳天皇の乳母。平重衡の妻。大納言典侍。藤原邦綱と壱岐守藤原公俊の娘との子。寿永2(1183)年,平家一門の都落ちに従い西走。文治1(1185)年壇の浦の戦で捕虜となる。『平家物語』には醍醐の姉のもとに住み,夫重衡の処刑寸前に対面,のちに建礼門院徳子に仕え,その最期を看取ったとある。

(櫻井陽子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android