藤堂伊賀(読み)トウドウイガ

デジタル大辞泉 「藤堂伊賀」の意味・読み・例文・類語

とうどう‐いが〔トウダウ‐〕【藤堂×伊賀】

伊賀焼の一。寛永(1624~1644)のころ、藤堂藩2代藩主高次が焼かせた陶器茶器、特に水指みずさしが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「藤堂伊賀」の意味・読み・例文・類語

とうどう‐いがトウダウ‥【藤堂伊賀】

  1. 〘 名詞 〙 伊賀焼の一種。江戸初期、伊賀藩主藤堂高次の時代に焼かれた炻器(せっき)質の茶陶。前藩主筒井定次の時代のものを筒井伊賀と呼ぶのに対する。

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世界大百科事典(旧版)内の藤堂伊賀の言及

【伊賀焼】より

須恵器系の窯技から発達したとみられるが,室町時代以前の古窯址の存在は不明である。〈古伊賀〉と呼ばれる作品は主として桃山時代のもので,古窯址は槙山(まきやま),丸柱,伊賀城内にあり,1585年(天正13)に筒井定次,1608年(慶長13)に藤堂高虎が領主として入部してからは,俗に〈筒井伊賀〉とか〈藤堂伊賀〉とも呼ばれた。しかし両者の作風の相違は判然とせず,作為の強い織部好みのものを特徴としている。…

※「藤堂伊賀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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