藤島泰輔(読み)フジシマ タイスケ

20世紀日本人名事典 「藤島泰輔」の解説

藤島 泰輔
フジシマ タイスケ

昭和・平成期の小説家



生年
昭和8(1933)年1月9日

没年
平成9(1997)年6月28日

出生地
東京都新宿区

学歴〔年〕
学習院大学政治学科〔昭和31年〕卒

経歴
昭和31年皇太子(今上天皇)の学友として書いた「孤独の人」でデビュー。以後「日本の上流社会」「上流夫人」などを発表。三島由紀夫自決以後、民族主義的意識を強める。49年韓国の詩人・金芝河氏が無期懲役判決を受けた際、日本ペンクラブ代表として韓国を訪問し「言論弾圧ではない」と発言して物議を醸した。一方、45年にはエベレスト・スキー隊総本部長としてヒマラヤ遠征。頻繁に海外旅行をし、訪問国は80を越える。また4億円稼いだランニングフリーの馬主でもある。他の著書に「白い日本人」「忠誠登録」「大冒険」「戦後とは何だ」「東京山の手の人々」「馬主の愉しみ」などがある。「不思議の国ニッポン」を書いたポール・ボネと同一人物であると言われる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android