孤独(読み)コドク

デジタル大辞泉 「孤独」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「孤独」の意味・読み・例文・類語

こ‐どく【孤独】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みなしごと、年とって子どものないひとりもの。また、身寄りのない者。ひとりぼっち。ひとりびと。
    1. [初出の実例]「又賜畿内百姓年八十以上及孤独不自存者衣服食物」(出典続日本紀‐和銅四年(711)一一月壬辰)
    2. 「法流相続の門弟一人も無く孤独(コドク)衰窮の身と成り」(出典:太平記(14C後)一二)
    3. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  3. ( 形動 ) 精神的なよりどころとなる人、心の通じあう人などがなく、さびしいこと。また、そのようなさま。
    1. [初出の実例]「可惜(あたら)お前の妙技も世に知られないで、孤独(コドク)飄零」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉八)
    2. 「『貴様、か?』と、妙に孤独な感じで、その人は呟いた」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉無名氏)

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普及版 字通 「孤独」の読み・字形・画数・意味

【孤独】こどく

みなしごと、子のない老人。〔礼記、礼運〕大の行はるるや、天下と爲す。~故に人、獨り其の親を親とせず、獨り其の子を子とせず、~矜寡(くわんくわ)獨廢疾のをして、皆らしむ。

字通「孤」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の孤独の言及

【ゴンゴラ】より

…しばしば首都の文人・宮廷人と接触,エスピノサ編《名詩人選》(1605)にソネットなど十数編を採用されて名声を得たが,宮廷入りには至らず,失望してコルドバに隠棲した(1609)。この時期初めて詩作に専念し,神話を題材とした描写詩《ポリフェモとガラテアの物語》(1613),《孤独》(1613‐14)などの長編詩に独自の境地を開いた。現存する作品は戯曲2編を除きすべて詩である。…

※「孤独」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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