日本歴史地名大系 「藤崎堰」の解説 藤崎堰ふじさきせき 青森県:南津軽郡藤崎町藤崎堰浅瀬石(あせいし)川の水を黒石市浅瀬石で取水し、黒石市境松(さかいまつ)で小阿弥(こあみ)堰と分れ、田舎館(いなかだて)村から藤崎町へ入り七二〇町歩を灌漑する。創立は明らかでないが、浅瀬石川右岸の水田開発に小阿弥堰と並んで大きな役割を果したとみられる。「津軽歴代記類」によれば、当堰の破損による水下農民の難儀をみて、堰役太郎左衛門が慶長一四年(一六〇九)堰口で人柱となり、堰神として祀られたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by