藤枝町(読み)ふじえだちよう

日本歴史地名大系 「藤枝町」の解説

藤枝町
ふじえだちよう

[現在地名]津市藤枝町

伊勢参宮街道に沿い、八幡やわた町の南に続く。地籍上は藤方ふじかた村に含まれ、藤方村の枝郷の意味で名付けられた。「宗国史」には藤方村のなかに「藤支」とある。享保九年(一七二四)に記された藤方村片樋宮幹縁(円光寺蔵)のなかに、元禄五年(一六九二)に藤方村を分けて北方に移し、藤枝と名付けたとの記事があり、当町の草創とみられる。同九年には「藤枝町旅人一宿停止之事」という標題禁制が四奉行連名で出され(宗国史)、当町は宿場として公認されておらず、宿泊・野郎(男色)遊女をかかえることを禁じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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