吸物(読み)スイモノ

  • すいもの すひ‥
  • すいもの〔すひ〕

百科事典マイペディアの解説

日本料理の汁物の一種。古くは熱いことを原則としたので(あつもの)と称した。みそ汁も含むが,一般にはすまし汁をさす。普通の献立ではのさかなとして吸物を,飯の菜としてみそ汁を供する。品数の多いときにはさらに小吸物といって小さな器で軽い風味の吸物を供し,懐石ではこれを箸洗(はしあらい)と称する。吸物の味は実よりも吸汁(わんつゆ)に重点がおかれ,わん種には淡白な魚介鳥肉などが用いられる。またわんづまといって,配色のよい季節の野菜類が添えられる。吸口として木の芽,ユズショウガなどを浮かす。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 魚介類や野菜を入れて、その吸い汁に重きをおいた汁物。古くは飯のときの汁(しる)に対して、酒の肴(さかな)にする場合にいった。あつもの。〔運歩色葉(1548)〕
※古活字本毛詩抄(17C前)一五「是を取て煮てすいものなどにして友だちと酒を飲ぞ」

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世界大百科事典内の吸物の言及

【汁物】より

…古くは熱き物の意で〈あつもの〉と呼び,〈羹〉の字をあてた。平安時代以後,汁,汁物のほか,熟汁,温汁,冷汁(ひやしる)(寒汁)などが見られ,室町時代からは吸物の称も出現した。現代では汁と吸物の区別は,人によって解釈も区々であり,事実上は同義語のように使われている。…

※「吸物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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