藤渡村(読み)ふじわたりむら

日本歴史地名大系 「藤渡村」の解説

藤渡村
ふじわたりむら

[現在地名]荻町藤渡

馬渡まわたり川の南、藤渡川の北、肥後国との国境近くに位置する標高五五〇メートル前後の台地上にある。西部荻岳があり、その南に藤渡溜池がある。弘治二年(一五五六)に志賀氏の臣吉野河内前司義友が柏原かしわばる郷藤渡村田代たしろに祠を建てたと「豊後国志」にあるが、柏原郷田代村の田代神社を誤って藤渡村としたのであろう。天正一八年(一五九〇)四月二四日清水家末孫の手によって藤渡清水家に清水縫殿助の墓が建立された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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