田代神社(読み)たしろじんじや

日本歴史地名大系 「田代神社」の解説

田代神社
たしろじんじや

[現在地名]西郷村田代

田代集落の水田を潤す水分の山である日陰ひかげ山の八合目辺りに鎮座する。祭神は日子火火出見命・国常立命・大山祇命・事代主命。旧郷社。長元五年(一〇三二)に創建され霧島大権現と称したが、明治四年(一八七一)に現社名に改称したと伝える(日向地誌)例祭は旧暦一一月一五日。縁起によれば長元五年山頂に光物が飛来したので掘ったところイザキ(鋤尖)が発見され、これには霧島六所大権現の文字が記されていたという。

田代神社
たしろじんじや

[現在地名]養老町高田

高田たかだの北西部に鎮座する。祭神は別雷命・春日神・熊野神・諏訪神・八幡神・白髭神。旧郷社。創建年代は不詳。古くは字古宮ふるみやに鎮座していたが、慶長六年(一六〇一)神明神社の鎮座していた現在地に遷座したと伝え、神明神社は当社の摂社になったという。同年高須藩主徳永氏によって社域を除地として寄進されたという(養老郡志)別当寺として天台宗寿量じゆりよう院があり、歴代社僧として奉祀したが明治初期に廃絶

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報