藤琴川(読み)ふじことがわ

日本歴史地名大系 「藤琴川」の解説

藤琴川
ふじことがわ

青森県境の白神しらがみ山地から発する白石しろいし沢と黒石くろいし沢が、太良だいらの北で合流して藤琴川となり、藤里町馬坂うまざか小比内こびない川、さらに粕毛かすげ川を合わせ、荷上場にあげば(現二ッ井町)で米代川に合流する。全長四五キロ。

灌漑用水として流域の村々に利用され、比井野ひいの村・薄井うすい(現二ッ井町)へは梅津政景いわ堰を掘って引水した(→岩堰。藤琴川は川底が浅く急流のため洪水が度々起こり、なかでも元和八年(一六二二)、宝暦五年(一七五五)の被害は大きかった(藤里町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android