日本歴史地名大系 「藤琴川」の解説 藤琴川ふじことがわ 秋田県:山本郡藤里町藤琴川青森県境の白神(しらがみ)山地から発する白石(しろいし)沢と黒石(くろいし)沢が、太良(だいら)の北で合流して藤琴川となり、藤里町馬坂(うまざか)で小比内(こびない)川、さらに粕毛(かすげ)川を合わせ、荷上場(にあげば)(現二ッ井町)で米代川に合流する。全長四五キロ。灌漑用水として流域の村々に利用され、比井野(ひいの)村・薄井(うすい)村(現二ッ井町)へは梅津政景が岩(いわ)堰を掘って引水した(→岩堰)。藤琴川は川底が浅く急流のため洪水が度々起こり、なかでも元和八年(一六二二)、宝暦五年(一七五五)の被害は大きかった(藤里町誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by