倚廬(読み)イロ

デジタル大辞泉 「倚廬」の意味・読み・例文・類語

い‐ろ【××廬】

天皇父母の喪に服するときにこもる仮屋
「―の御所のさまなど、板敷いたじきをさげ、葦の御簾をかけて」〈徒然・二八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 すだれ 名詞 項目

精選版 日本国語大辞典 「倚廬」の意味・読み・例文・類語

い‐ろ【倚廬】

  1. 〘 名詞 〙 天皇が、父母の喪に服する期間にこもる臨時の仮屋。板敷を常の御殿よりもさげ、蘆の簾(すだれ)に布の帽額(もこう)をかけ、御簾(みす)を敷く。調度品はすべて粗末な物を用いる。倚閭(いりょ)。〔西宮記(969頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「倚廬」の読み・字形・画数・意味

【倚廬】いろ

父母の喪中に住むいおり。〔礼記、喪大記〕母の喪には、倚廬に居りて、塗らず。

字通「倚」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android