藻塩の煙(読み)モシオノケブリ

デジタル大辞泉 「藻塩の煙」の意味・読み・例文・類語

もしお‐の‐けぶり〔もしほ‐〕【藻塩の煙】

藻塩を焼く煙。
うらにたく―なびかめやよものかたより風はふくとも」〈新古今・恋五〉
火葬の煙。
「松の枯れ枝、蘆の枯れ葉を取りおほひ、―となし奉り」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「藻塩の煙」の意味・読み・例文・類語

もしお【藻塩】 の 煙(けぶり)

  1. 藻塩を焼く煙。塩を製するために、潮水を注いだ海藻を焼く煙。
    1. [初出の実例]「すまのうらのもしほのけぶりはるなればうらにかすみのなほやたつらむ」(出典:能宣集(984‐991))
  2. 転じて、火葬の煙。
    1. [初出の実例]「ふしどをあらためず、庵をきりかけ、松のかれ枝、蘆のかれはを取おほひ、藻しほのけぶりとなし奉り、荼毗(だび)事をへにければ」(出典平家物語(13C前)三)

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