蘆屋田村(読み)あしやだむら

日本歴史地名大系 「蘆屋田村」の解説

蘆屋田村
あしやだむら

[現在地名]矢部町芦屋田あしやだ

南は長田ながた村、北西山田やまだ村に接し、日向往還新道が通る。正平九年(一三五四)八月一三日の肥後矢部郷村注文(阿蘇家文書)に「あしわた」とみえ、貫高は一五貫。応仁(一四六七―六九)頃とされる男成宮社頭注文(男成文書)には「あしやた」とあり、神人銭一〇〇文を献じている。慶長六年(一六〇一)当村のうち一一二石が田辺又介に宛行われている(同年一〇月一六日「加藤清正黒印状」田辺文書)。慶長国絵図に村名がみえる。矢部手永に属したが正徳四年(一七一四)から一時期中島手永に属し、のち旧に復した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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