虎を養いて患いを遺す(読み)とらをやしないてうれいをのこす

精選版 日本国語大辞典 「虎を養いて患いを遺す」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 を 養(やしな)いて患(うれ)いを遺(のこ)

  1. 可愛がって育てた虎の子猛虎になってわざわいとなる。情愛にひかれて、わざわいの種を断たないで後日禍根を残すことのたとえにいう。虎を千里の野に放つ。虎の子を養いて患いを忘れる。
    1. [初出の実例]「これをのがしてうち給はずは虎を養ひてうれへを残すがごとくにて、後悔し給ふべし」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)八)
    2. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む