虎を養いて患いを遺す(読み)とらをやしないてうれいをのこす

精選版 日本国語大辞典 「虎を養いて患いを遺す」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 を 養(やしな)いて患(うれ)いを遺(のこ)

  1. 可愛がって育てた虎の子猛虎になってわざわいとなる。情愛にひかれて、わざわいの種を断たないで後日禍根を残すことのたとえにいう。虎を千里の野に放つ。虎の子を養いて患いを忘れる。
    1. [初出の実例]「これをのがしてうち給はずは虎を養ひてうれへを残すがごとくにて、後悔し給ふべし」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)八)
    2. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む