虎を養いて患いを遺す(読み)とらをやしないてうれいをのこす

精選版 日本国語大辞典 「虎を養いて患いを遺す」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 を 養(やしな)いて患(うれ)いを遺(のこ)

  1. 可愛がって育てた虎の子猛虎になってわざわいとなる。情愛にひかれて、わざわいの種を断たないで後日禍根を残すことのたとえにいう。虎を千里の野に放つ。虎の子を養いて患いを忘れる。
    1. [初出の実例]「これをのがしてうち給はずは虎を養ひてうれへを残すがごとくにて、後悔し給ふべし」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)八)
    2. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android