虎の子(読み)とらのこ

精選版 日本国語大辞典 「虎の子」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 の 子(こ)

① 虎の子ども。子の虎。
大鏡(12C前)五「このたとひは、とらの子のけはしき山のみねをわたるがごとしと申なり」
② (虎がその子を非常に大事に守り育てるというところから) 大切にして手離さないもの。秘蔵する金品
※雑俳・住吉御田植(1700)「立もどり・渡さにゃならぬ虎の子を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「虎の子」の意味・読み・例文・類語

とら‐の‐こ【虎の子】

《虎はその子を非常にかわいがるところから》大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。「虎の子財布
[類語]愛蔵秘蔵珍蔵私蔵死蔵蔵する取って置き箱入り

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