虚舟(読み)キョシュウ

デジタル大辞泉 「虚舟」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しゅう〔‐シウ〕【虚舟】

客も積み荷もない舟。からぶね。
心に何のわだかまりもないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「虚舟」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しゅう‥シウ【虚舟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 客や荷物などの乗っていない舟。からぶね。
    1. [初出の実例]「非玄談説之、故遇我君之逐虚舟」(出典:菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院同賦閑居楽秋水)
    2. 「何の風もなく、ある日虚舟(キョシウ)に棹さして、東の浜に航して」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)一)
    3. [その他の文献]〔淮南子‐詮言訓〕
  3. 胸中になんのわだかまりもないたとえ。虚心。虚室。
    1. [初出の実例]「願早収綸旨、莫小僧虚舟之心」(出典:本朝文粋(1060頃)七・法皇請停封戸書〈紀長谷雄〉)
    2. [その他の文献]〔謝霊運‐游赤石進帆海詩〕
  4. ( 「舟」は君主の意 ) 太上天皇(だいじょうてんのう)の唐名。〔拾芥抄(13‐14C)〕

うろ‐ぶね【虚舟】

  1. 〘 名詞 〙 だれも乗っていない舟。からぶね。きょしゅう。

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普及版 字通 「虚舟」の読み・字形・画数・意味

【虚舟】きよしゆう

から舟。

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