虫押(読み)むしおさえ

精選版 日本国語大辞典 「虫押」の意味・読み・例文・類語

むし‐おさえ‥おさへ【虫押】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 空腹の時、少しばかり物を食べて、空腹をまぎらせること。その食物。また、比喩的に、一時しのぎにものごとを行なうこと。
    1. [初出の実例]「空心に、まつちとばかり物くふを、点心といふ。今俗に、虫おさへといふ類なり」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)一〇上)
  3. (かん)や子どもの虫気(むしけ)が起こらないようにすること。また、その薬。
    1. [初出の実例]「母は虫抑への薬を取り出して呑ませてくれたが」(出典:森の絵(1907)〈寺田寅彦〉)
  4. 増長気持や怒りなどをおさえしずめること。腹の虫をおさえること。また、その行為
    1. [初出の実例]「なぜ虫押(ムシオセ)へに飲めとぬかした」(出典滑稽本・早変胸機関(1810))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む