デジタル大辞泉 「蚊遣り」の意味・読み・例文・類語 か‐やり【蚊▽遣り】 蚊を追い払うために、草木の葉や木くずなどをいぶしたり、香をたいたりすること。また、そのいぶすもの。かいぶし。かやりび。《季 夏》「燃え立って貌かほはづかしき―哉/蕪村」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蚊遣り」の意味・わかりやすい解説 蚊遣りかやり 蚊いぶしともいう。カを追うためにいぶす煙。古くは平安初期に蚊火 (かひ) の名があり,また火を燃上がらせずに焚くところから,「蚊遣り火の」となると和歌では,「下」「底」「悔ゆ」などにかかる枕詞となり,一種の情緒の連想がある。スギの葉,ヨモギなどが用いられたが,蚊遣り香としてつくられたものは,除虫菊の花,葉,茎などを原料とする。渦巻形の香が多く,その器として粗陶で豚の形,茅屋の形につくったものなど,夏の生活の一風物をなしていたが,クーラー,電気蚊取り器などの発達により,現在ではあまり使われなくなっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by