蜂神社(読み)はちじんじや

日本歴史地名大系 「蜂神社」の解説

蜂神社
はちじんじや

[現在地名]紫波町宮手

宮手みやで東端にあるじんおか頂上鎮座祭神は誉田別命で旧村社。「吾妻鏡」文治五年(一一八九)九月四日条に「陣岡蜂杜」とみえる。なお北条本の同個所には「蜂社」とあり、当社のこととする説もある。当社の創建と名称の由来については明確ではないが、藤原清衡が陣ヶ岡に八幡宮を勧請したところ、地元民によって八社とよばれるようになったといわれる(平泉志)。また当社が八幡社・八幡堂とも称されるのは、天正一六年(一五八八)南部信直が斯波氏攻略のため源氏ゆかりの陣ヶ岡に布陣して、高水寺こうすいじ城を攻め落したとき正八幡を勧請したことによるとも伝える(祐清私記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android