蝉本(読み)せみもと

精選版 日本国語大辞典 「蝉本」の意味・読み・例文・類語

せみ‐もと【蝉本】

〘名〙
① =せみ(蝉)(一)②
義経記(室町中か)四「帆を下さんとすれ共(ども)雨に濡れてせみもとつまりてさがらず」
旗竿上部をいう。
太平記(14C後)一一遠侍を見るに、蝉本(セミモト)白くしたる青竹の旗竿あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「蝉本」の意味・読み・例文・類語

せみ‐もと【×蝉本】

せみ2」に同じ。
「雨に濡れて、―つまりて下らず」〈義経記・四〉
旗竿はたざおの上部の称。
「―白くしたる青竹の旗竿あり」〈太平記・一一〉

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