蝉翼(読み)せんよく

精選版 日本国語大辞典 「蝉翼」の意味・読み・例文・類語

せん‐よく【蝉翼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. せみの羽。また、軽く、薄いもののたとえ。
    1. [初出の実例]「鬟鬢迎枝蝉翼薄、釵鈿礙葉燕陰斜」(出典経国集(827)一一・奉和鞦韆篇〈滋野貞主〉)
    2. [その他の文献]〔蔡邕‐譲高陽侯印綬符策表〕
  3. 羅・紗などのうすい絹織物。また、それで作った衣服。うすもの。うすはた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「遠山形の帽子、蝉翼様の外套にして」(出典:匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録)
    2. [その他の文献]〔武元衡‐贈歌人詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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