蝉鬢(読み)センビン

デジタル大辞泉 「蝉鬢」の意味・読み・例文・類語

せん‐びん【××鬢】

せみの羽のように透きとおって見える女性の美しい髪のたとえ。また、美人のこと。
「―肩にふり乱れて」〈読・弓張月・続〉

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精選版 日本国語大辞典 「蝉鬢」の意味・読み・例文・類語

せん‐びん【蝉鬢】

  1. 〘 名詞 〙 蝉の羽のように透き通って見える鬢。美しい鬢、特に女の美しい髪のたとえ。また、転じて、美人。美女蝉髪(せんぱつ)
    1. [初出の実例]「蝉鬢蛾眉伐命之斧。歌舞踊躍奪紀之鉞」(出典三教指帰(797頃)中)
    2. 「蝉鬢(センビン)肩にふり乱れて、雪に払ふ柳のごとく」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)続)
    3. [その他の文献]〔梁元帝‐登顔園故閣詩〕

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