蝋色塗(読み)ロイロヌリ

デジタル大辞泉 「蝋色塗」の意味・読み・例文・類語

ろいろ‐ぬり【×蝋色塗(り)】

漆器の塗りの技法の一。蝋色漆で上塗りして乾かし、研磨して光沢を出すもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蝋色塗」の意味・わかりやすい解説

蝋色塗
ろいろぬり

呂色塗とも書く。漆器の塗りの一技法で、油分を含まない蝋色漆(うるし)を塗って乾かし、研磨して光沢を出す塗り方。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蝋色塗」の意味・わかりやすい解説

蝋色塗
ろいろぬり

漆塗りの一種。蝋色ともいう。油分を含まない純粋の黒漆または彩漆 (いろうるし) を塗り,乾燥後,炭粉や砥粉 (とのこ) で研磨し,さらに薄く摺漆 (すりうるし) をしてから少量の油をつけ,角粉 (つのこ。しかの角を蒸焼きして細粉にしたもの) で磨く技法。摺漆と角粉磨きは数回繰返す。刀剣の鞘などに用いられ,表面がなめらかで光沢がきわめて美しい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android