蝦島村(読み)えびしまむら

日本歴史地名大系 「蝦島村」の解説

蝦島村
えびしまむら

[現在地名]花泉町油島ゆしま

下油田しもゆだ村の南東に位置し、東は磯田いそだ川を挟んで涌津わくつ村、南は東流するなつ川で登米とめ石越いしこし(現宮城県登米郡石越町)栗原くりはら武鎗むやり(現同県栗原郡若柳町)に接する。慶長六年(一六〇一)留守政景知行目録写(留守文書)に「ゑひしま」とみえ、当地の四五貫四〇九文が留守政景に与えられている。寛永一八年(一六四一)の蝦島村検地(二階堂文書)によると田方二九貫四〇四文・畑方九貫三五九文。なおこの検地のとき従来当村に属していた柳林やなぎばやし的場まとば田中たなか阿寺沼あでらぬまの地が石越村に属し、同一九年石越村が当村との境に小川を開削、五月に落成したので夏川と称したと伝える(磐井郡元流郷村史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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