蟄伏(読み)チップク

デジタル大辞泉 「蟄伏」の意味・読み・例文・類語

ちっ‐ぷく【×蟄伏】

[名](スル)
蛇・蛙・虫などが、冬の間地中にこもっていること。
表に出ずにこもっていること。ひそんでいること。
「暫く―していた理想抱負が」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「蟄伏」の意味・読み・例文・類語

ちっ‐ぷく【蟄伏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昆虫・蛇・蛙などが、冬の間地中にこもっていること。
    1. [初出の実例]「冬は陰気上に盛んなるゆへに、〈略〉万物斂蔵して魚虫も蟄伏する」(出典:雑話筆記(1719‐61))
    2. [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕
  3. 世を隠れとじこもること。ひそんでいること。
    1. [初出の実例]「源氏多年の蟄伏一朝に開けけるとかや」(出典:鎌倉物語(1659)三)

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普及版 字通 「蟄伏」の読み・字形・画数・意味

【蟄伏】ちつぷく

虫が地中で越冬する。〔淮南子、天文訓〕秋三季秋)に至れば、地氣下し、乃ち其の(伐の気)を收め、百蟲蟄伏し、靜居してを閉ざす。女乃ち出で、以て霜らす。

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