日本歴史地名大系 「血ヶ平村」の解説 血ヶ平村ちがだいらむら 福井県:丹生郡越前町血ヶ平村[現在地名]越前町血ヶ平左右(そう)浦の南に位置する。集落は越前岬南側にある玉河(たまがわ)浦集落よりつづら折りの山道を二〇〇メートルほど登った所にある。六所(ろくしよ)山(六九八・三メートル)の西麓急斜面で、古来度々地滑りの被害に遭った。村名の由来について、坂野二蔵の著した「越前志」に「権祝正誠記云、血ケ平と云事は、劔大明神此所にて御合戦なされ給ふ時、血、玉になり流れたる故に、麓の川を玉川と云」と記す。また近辺の玉河、八俣(やつまた)・城有(しろり)(現越廼村)、立槍(たちほこ)峠などの名称から、八俣の大蛇の伝承もある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に「血ケ平村」高五六二・三四一石とみえ、これはのちの梨子平(なしがだいら)村・八俣村・城有村、茗荷(みようが)村(現織田町)を含むと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by