血清疹(読み)けっせいしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「血清疹」の意味・わかりやすい解説

血清疹
けっせいしん

破傷風などの血清療法に用いられた治療血清にはウマ血清タンパクなど異種タンパクが含まれており、これを注射することによって生ずる皮膚反応をいう。すなわち、この異種タンパクが抗原となって、注射後5日目ごろから抗体産生が徐々に始まり、血中の抗体価が増加し、8日目ごろになると、最初に注射した血清中の抗原がなお残存していて産生された抗体と結合し、その結果、血清病として発熱関節痛、リンパ節腫大(しゅだい)などがおこり、同時に血清疹としてじんま疹様紅斑(こうはん)、多形滲出(しんしゅつ)性紅斑、血管神経性浮腫などの皮膚反応が生ずる。ヒト由来の治療血清を用いることにより予防できる。

[伊崎正勝・伊崎誠一]

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