行積村(読み)いつもりむら

日本歴史地名大系 「行積村」の解説

行積村
いつもりむら

[現在地名]福知山市字行積

由良川の支流長尾ながお川の上流にあり、東はてんみね(六三二・四メートル)とその南稜線によって丹後加佐かさ小原田おわらだ(現大江町)、西は下野条しものじよう村、南は長尾村に、北は坂浦さかうら峠で天座あまざ村に接する。古代から中世にかけての山陰道丹後別路に沿う。近世には、この道は丹後の与謝郡加悦谷かやだにへ向かうので「加悦道」と道標などには刻んである。

中世には佐々岐ささき下山しもやま(金山郷)に含まれ、康安二年(一三六二)二月三日付宗吽大中臣宗泰所領寄進状(天寧寺文書)に「たんはのくにさゝきしもやまのほうのちとうしき(地頭職)なかをむら(長尾村)の中いつもり(行積)さいけ(在家)てんはた(田畑)の事」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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