衣関順庵(読み)きぬとめ・じゅんあん

朝日日本歴史人物事典 「衣関順庵」の解説

衣関順庵

没年:文化4(1807)
生年:生年不詳
江戸中期の眼科医陸奥一関(一関市)生まれ。名は敬貫,鱗,字は甫軒,号は東海。江戸の渡辺立軒に就いて眼科を修めたが,漢方眼科に疑問を抱き,動物眼のちには人眼を剖検して研究した。子の貫も衣関順庵と称して眼科を継ぎ,プレンキ原著の蘭訳眼科書を読んで『眼目明弁』(1810)を著し,また紙製の眼球模型を作って門弟に眼科を教えた。<参考文献>小川剣三郎『稿本日本眼科小史』,福島義一「日本眼科史」(『日本眼科全書』1巻)

(福島義一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「衣関順庵」の解説

衣関順庵(1) きぬどめ-じゅんあん

?-? 江戸時代後期の医師
衣関甫軒(ほけん)の子。日本古来の医方をもとめて各地遊歴。父の著述「眼目明弁(がんもくめいべん)」を編集,文化7年(1810)刊行した。陸奥(むつ)一関(いちのせき)(岩手県)出身。名は貫。著作に「諸国古伝秘法」「神国医道復古之引」など。

衣関順庵(2) きぬどめ-じゅんあん

衣関甫軒(きぬどめ-ほけん)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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