表面波デバイス(読み)ひょうめんはデバイス(その他表記)surface acoustic wave device

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「表面波デバイス」の意味・わかりやすい解説

表面波デバイス
ひょうめんはデバイス
surface acoustic wave device

圧電材料の表面を伝搬する弾性表面波 (内部方向には表面からの距離に沿って振幅が減衰する) を利用した固体電子素子。表面波は,圧電材料の表面に設けられた交差櫛型 (インターデジタル ID) 電極に交流電界を印加することによって励起され,同種の ID電極で検出される。なかでも,表面波フィルタが代表的応用例である。このほか,表面を伝搬する速度は音速で決定されるので電磁波の伝搬速度よりも遅くなり,これを利用した遅延線もできる。共振器発振器への応用も可能である。また,表面近くに半導体などを置くと半導体内のキャリアと相互作用を起して各種の非線形効果を生じるので,これを応用した増幅素子,メモリ・イメージ・スキャナ,音響光学素子などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

長嶋茂雄の用語解説を読む