袖志村(読み)そでしむら

日本歴史地名大系 「袖志村」の解説

袖志村
そでしむら

[現在地名]丹後町袖志

東南は現与謝郡伊根いね町、西は尾和おわ村、北は日本海に面する。中世宇川うかわ保の地。近世初期も宇川村の内で、慶長検地郷村帳に「宇川村之内 袖(志)村」と記される。寛文九年(一六六九)永井尚征の宮津入部により宮津藩領の村の細分化政策がとられ分離・高付された。延宝三年郷村帳に高一六八・四六三石とあるが、延宝九年(一六八一)の延高で二七一石余となった(天和元年宮津領村高帳)

袖志村は日本海沿岸では数少ない海女村である。海女は元禄年間(一六八八―一七〇四)に嘉兵衛なるものによって始められたと伝えるが、おそらくそれ以前から潜海による採藻漁労は行われていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android