日本歴史地名大系 「袰野村」の解説 袰野村ほろのむら 岩手県:下閉伊郡岩泉町袰野村[現在地名]岩泉町袰野乙茂(おとも)村の東に位置する。古くは保論(ほろ)とも称した。小本(おもと)川がほぼ中央を西から東に蛇行。耕地はその流域にわずかに開かれ、小本街道が通る。元禄十郡郷帳では当村は中里(なかさと)村へ入るとある。安永五年(一七七六)の宮古代官所支配高帳(小笠原文書)では高一五石余。全村蔵入地で免は九分にも満たず出米一石三斗八升七合。「邦内郷村志」では家数三九、馬七。享和三年(一八〇三)の仮名付帳によれば家数三七、うち本村一二、枝村は川向(かわむかい)二・赤須賀(あかすか)三・宮本(みやもと)一一・小田沢(おだざわ)一・日向(ひなた)八。「管轄地誌」に家数四〇・人数一九四、牛一〇五とあり、産物として鮭・栗子・胡桃・楢子・藍・麻などをあげる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報